側身馬

側身

立つ位置を変えずに体の向きを変えて相手の攻撃を躱す技術は、剛柔流空手にも詠春拳にも存在します。

詠春拳の場合は、基本的な練習では「二字紺羊馬」→「側身馬」、「右側身馬」→「左側身馬」→「右側身馬」→ … というような中心軸の回転による体位の入れ替えを行うものがあります。

側身馬

この練習では左右それぞれ45°中心軸を回転させ、胴体の向きを変えています。このとき、足先の角度も変わるのですが、踵を中心に回るのか、拇指球を中心に回るのか、迷うところがありました。

最初はを中心に回るように習いましたが、そのうち「拇指球で回ってもいいし、土踏まずを中心に回ってもいい」と言われるようになったからです。私の場合も普段は踵を中心に回りますが、たまに気がつくと拇指球で回っていることがあったりします。さすがに土踏まずを中心に回ることはないかな。

上下

詠春拳の基本的な立ち方である二字紺羊馬を行う際、体重は左右均等足の裏全体にかけるようにするのが基本と習いました。であれば、土踏まず中心に回るのもありではないかと思います。

しかし、別の北方武術系の修行者の方に、踵で回るメリットを教わったことがあります。前足を相手の足に入れた姿勢から、踵を中心につま先を巻き込むと、相手のバランスを崩すことができるというのです。なるほどなあ、と思いました。

この中心軸をもとにした胴体の回転について言われたこと。頭の位置を中心軸からずらしてはいけない、ということです。重心は常に、両足のまん中におかなくてはなりません。

複合招式

指導者によっては、胴体の回転と同時に胴体の位置を移動して、重心を片方に大きく移す方法が採用されています。

それぞれ一長一短があるでしょう。指導者のクセや特徴もそれぞれ違うでしょうし。

詳しくは書きませんが、フィットネストレーナーとして勤務した経験もあって、廣戸聡一先生の「4スタンス理論」を勉強させていただいたことがあります。この理論によれば、私はB1タイプに分類されるようで、おそらく踵中心の回り方のほうが自然にできるのではないかと考えています。この理論は本当に良くできていて、私の武道の修行に非常に役立ちました。実際、メーカーの測定器で私の重心を測定してみたところ、B1であることが納得できる傾向があることも確認出来ました。

ちなみに、4スタンス理論の判定方法では妻と長男がA1、次男が私と同じB1と判定されました。メーカーの測定器でも妻と長男が、私と次男がそれぞれ非常に似ているという結果を出ました。

このように一代で再現性の高い身体理論を構築されておられる廣戸聡一先生、本当にすごい方です。

以下、私と他社の共同で運用しているexfit TVに紹介したことがある4スタンス理論を載せておきます。

こちらで4スタンス理論を説明してくださっている三土手大介先生が若い頃に、パワーリフティングを始めた妻が教えていただいたことがあります。三土手先生は桁外れの超人でした。