当てる練習

キックミット
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実際に何かに当ててみる

小念頭の継続練習を年単位で続ける傍ら、実際に「当てる」練習についてはこの数ヶ月間控えてきました。私の場合、実際にインパクトを伴う練習をしすぎると、どうしてもものを叩くための筋肉が、体が作られがちな傾向があったためです。

本当に小念頭やその他の基礎訓練、空突きだけでどの程度、突きの威力が維持されているのか、ここしばらくの数回の練習で試してみることにしました。

今回の練習に使ったのは、ミドルキックやローキックの練習にも使われることがあるキックミットです。

せっかくのキックミットということもあって、まずはハイキックの練習も行ってみました。私は右利きで、当然右の蹴りのほうが得意な訳なんですが、どういうわけか左の蹴りのほうが強くインパクトする感じがあり、これを受けてくれた次男も「左のほうが明らかに強い」と言います。感覚的には最大でも5割程度の力しか使っていない感じだったので、もっとスピードを上げて強く蹴る意識だとまた変わる可能性がありますが、左の場合は右ほどコントロールが効かないため、その結果より力が抜けて蹴り足が走っているのだろうと思います。

次に突き。なるべく、普段の練習通りに、そこに「何もないか」のような意識で、力を抜いて拳を飛ばします。こちらもせいぜい5割程度の力しか使っていませんが、蹴り同様、左のほうが強くインパクトしていると次男が言います。

右は以前とそんなに変わっている感じはしないけど、左は明らかに以前より強くなっていると感じており、感覚的にも20代、30代のころとは感覚がまるで違います。

以上、少なくとも左側の突き、蹴りについては、普段の空突き、空蹴りの練習が相当役立っていることが分かりました。今後も自信を持って続けることができそうです。

また、長打も短打も、連打も力を抜いて打つことができるようでしたので、今回のように定期的にものを打つ練習は感覚を失わないためにも採用していいのではないかと思いました。右については少しだけ「強打しよう」という意識が残っているようで、左より脱力度が足りないことがあるため、そのへんは意識して矯正しておく必要があるかも。

拳は握っていません

先日「拳は握らない?」に書いたとおり、ミットを突くとき拳は握っていません。握っていないというと語弊があるかもしれませんが、外から見たら拳の形はできていると思いますけれど、強く握り込んでいない、という意味ですね。

詠春拳の直拳以外に、空手の逆突きでも突いてみています。このときも拳はゆるく形作られているだけで握り込んでいません。

ちなみに、単発での詠春拳の直拳、空手の正拳(逆突き)を調子が良かった左側で試し、比べてみました。するとやはり、空手の突きのほうが威力を出しやすい感じがするのは昔と変わりませんでした。詠春拳の突きは先に腰を切ったりすることはないし、距離も短いのに対し、空手は腰を切りますし、歩幅も広く、拳の移動距離も倍以上になるからです。

昔から空手は「一撃必殺」とよく言われていましたが、詠春拳の先生は「1発目がダメでも、2発目、3発目くらいで終われば良い」とおっしゃっていました。実際、詠春拳はかなり速く連打を打つことができます。同じ打突系の武術でも、コンセプトの違いによってかなり特徴が異なってくるのですね。

今後の突きの練習でやりたいこと

私の場合は、健康や身体能力の維持が主な目的になるため、今後も今までのような基礎練習をメインにやる形になると思います。ただ、定期的にパンチングミットやキックミットを叩く練習はしたいと感じました。

併せて、詠春拳や空手の伝統的な壁バッグや巻き藁練習なども採用したい気がしています。壁バッグについては、昔はよく、公園の立木に巻き付けて突く練習をしていました。香港の実力がある人に「5,000本くらいは続けて打てるようにならなければいけない」と言われ、一度それを試したことがあります。最初の1000本と最後の1000本では明らかに質が異なる突きに変わっていって、最後は拳が勝手にすごいスピードで飛び出していってバッグに突き刺さる感じでした。その日はマンションの壁に掛けていたこともあって、拳が持つか…と心配になったくらい。

1時間近くかけて5,000本の突きを終えたあと、拳は大丈夫だったんですが、全身に蕁麻疹ができているのにはちょっとビックリしました。

5,000本とは言わないけど、1日300-500本の空突きに加え、週に1度程度は1,000-2,000本程度の壁バッグ打ちをやりたくなってきました。今、いろいろ探しているのですが中身が入っているバッグが見つかりません。昔使っていた物はプラスチック・ビーンズみたいなのが入っていて、あれが軽くて一番良かったのですが…。それは先輩からの借り物だったので、自分用のものを用意するのに先生に「中に何を入れたらいいんでしょう? コメとかですかね」と聞いたことがありました。すると「止めとけ」とのこと。先生も試したことがあるらしいのですが、虫が湧いて大変だったそうです。

もしかして、園芸用の化粧砂とかいいかな。昔使っていたプラスチック・ビーンズの大きさに近い気がする。あとは壁バッグとヒモを買って…。近所の公園に遺跡みたいな柱が多数立っているところがあるので、あのへんに結びつければ練習できるかも…周りに人がいなければ。

基礎体力トレーニングの見直し

コロナウィルスの流行で自宅にいることが多くなってから、普段のトレーニングにランニングも加えました。当初は毎日実施していたものの、あまりにもふくらはぎを痛めることが多いことがあって、1-2日ほど感覚を空けて実施するようになりました。

何度か書いている通り、今の私の武術の基本は、まず「危険を避けること」。そして「逃げ足」。真面目な話、何かあっても被害、加害を最小限に抑えるためにその場を立ち去る能力は重要です。

ただし、この2年間の練習、単なる有酸素系のランニングでは危機突破能力としては十分な練習とは言えません。ということで、今年に入ってからはランニングに50mほどのスプリントを数本入れるようになりました。年齢的なものもあるので、8割程度の感覚でダッシュしていますが、慣れたら全力疾走に近づけたいと思います。

こういった、緩走と疾走を繰り替えするトレーニングは「インターバルトレーニング」の一種で、全身持久力をより高める効果にもつながることが期待されます。

しかし、全力に近い疾走は本当に楽しく、気持ちがいいですね。

空手道部時代のランニングは常に裸足でした。今はさすがにそれはできないので、裸足感覚に近い「ベアフット・シューズ」を履いています。

ベアフットシューズ
ベアフットシューズ

丁寧に地面を踏みしめながら走ると、それが武術のための練功として役立っているような気がして、満足感があるのです。

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