琉球古武道

2019年7月の話になるが、現在運用しているexfit TVの取材で、第三回全日本琉球古武道選手権大会の取材と撮影に行ったことがあった。

おそらくこれは私が撮影した映像だが、大会上位者の棒術の演武は、技も切れて美しいし迫力もあると感じた。反面、東京オリンピック競技にも選ばれ、競技化が進んだ空手ほどではないにしろ、やはり競技向けの工夫が多々見られるようにも感じた。

この日は競技以外にも師範演武が行われたので、こちらも撮影させていただく機会に恵まれた。残念ながら現在この動画を公開していない関係でお見せできないのだが、一見して明らかに競技とは異質な動きをされていた。

極めの力強さと迫力は競技者を上回るほどでありながら、動きのつなぎが非常になめらかであった。ひとつの動きが終わるときには次の動きの準備が出来ていて動きが途切れておらず居着きがないのだ。ひとつの動きに「対応させられている」うちに、次の動きとその次の動きで仕留められてしまうのだろうな、と感じた。

このような動きでは、1動作目と2動作目の動きが逆だったりすると、最初の動作ではムチのように武器が走る動きになる。また1動作目の動きは2動作目の予備動作をうまく隠しているようにも見えた。

武術としての動きを考えた場合は、個人的には状況に応じて次々と動作が区切れず連続していくことは重要だと思っている。達人の方々の技は徹底的に練られているものだと改めて感動した体験だった。

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