図説 中国武術史 入手

資料価値が高そうです
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図説 中国武術史 を知った経緯

主題の「図説 中国武術史」については高校時代から欲しいと思っていた書籍ですが、私が認識したときにはすでに入手困難になっていました。

この「図説 中国武術史」に興味を持ったのは、高校3年生のとき、全国高校空手道選手権大会参加のために滞在した神戸の書店で買った「中国拳法・秘伝必殺 鉄砂掌」に一時ハマったことがきっかけでした。この「中国拳法・秘伝必殺 鉄砂掌」の中で「図説 中国武術史」が以下のように紹介されていたのです。

(前略)全く中国拳法とは似ても似つかぬひどい偽物を教え、あるいは、3ヶ月から長いものでも1年未満、香港・台湾・大陸等で習ったという理由で、その拳法を平気で著書にして日本で発表する。それらがまかり通るのであるから、驚くべきことである。(中略)とはいえ、現在出版されている日本の書籍の中には、本場の拳法師範でも困難なほどに広範囲にわたって参考資料を集め、詳しく翻訳し、書きつくした優れた拳法参考書となるべきものもある。例えば、松田隆智氏著作の『図説中国武術史』等である。

中国拳法・秘伝必殺 鉄砂掌 龍清剛著 日東書院 1983 P29

松田隆智先生と言えば日本における中国武術界のパイオニアとも言える存在です。先生はおそらく、この引用の冒頭にある批判の対象にされながらも、その直後に書籍名と名前を上げて賞賛される対象にもなっているという、二重の意味で印象に残っていました。

当時在住していた鹿児島の書店では残念ながら「図説 中国武術史」を見つけることができず、東京に出てきてからも古書店などで見つけることはできないままでした。もしかしたらこの時点ですでに絶版になっていたのかもしれません。

平成13年に復刻されていた

実はこの書籍、平成13年に壮神社から復刻版が出ていたようです。この年は次男が生まれた年であり、転職して間もないころ。子育てや新しい仕事の勉強に没頭していて、武術からは離れていた時期でもありました。このために、復刻版の存在をつい最近まで知らずに過ごしていたのです。

先日、何気なくAmazonのサイトを閲覧していたら、なぜかこの復刻版が突然オススメに上がってきていました。

見ると、すでにかなりのプレミア価格になってしまっています。

ですが、1冊だけ、消費税、送料合わせて10,000円程度で売られているものがあることに気づきます。他に上がっていたものは30,000円オーバーなので、上乗せがあるとは言えなかなか魅力的な価格設定だと思いました。ただ、販売していたのが発送までかなりの時間を要する書店だったこともあり、おそらくはその分価格が抑えられていたのかもしれません。

ようやく入手

この出逢いに縁のようなものを感じた私は、すぐにこの書籍を注文しました。ポイントなどを合わせると実質7,000円台での入手でした。これが3/28のことです。

これが本日届くまでの間、私の大事なマウンテンバイクが壊れたりしてお金がかかったこと、いつまで経っても発送連絡がないことから何度キャンセルしようと思ったことか。でも、注文から1ヶ月経過した本日、ようやく手もとに到着したのでした。

おや。想像以上にコンディションがいいじゃないですか!

書籍の中に帯も保存されており、外側のカバーに巻くとこの通り。かなりうれしい。本当に、キャンセルしなくて良かった!

復刻版刊行にあたって、のところで、松田先生は以下のように書かれています。

ところで、執筆当時の状況で完璧なものは不可能だったといえども、今あらためて本書を見ると資料不足による誤報や不足が見受けられる。(中略)そこで、今回巻頭に、本書(復刻版)の特別付録として、初版の出版以後の研究によって判明した新事実と問題点を要約し、研究を受け継いでくれる人々の参考に供することにした。

図説中国武術史 松田隆智著 壮神社刊 P II

このことから、内容は今では古くなってしまったもの、陳腐化してしまったものも多く含まれるかもしれません。それに、松田先生は南派少林拳に関してはさほど興味をお持ちではなかったように見受けられるので、直接術技的に参考になるものは少ないかもしれません。

しかし、前書きを除いて軽く目を通してみた段階で、非常に資料価値が高そうで興味深い内容に見えます。松田先生のもう少し新しい書籍では南派少林拳に対する偏見のようなものを感じることがありましたが、この書籍に関しては資料として、知り得た事実を淡々と、かつ丁寧に記述されているように見えます。

これは読み甲斐がありそうです。これから精読していきますが、何か気づいたことや感動したことがあれば項を改めて紹介させていただきたいと思います。

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