昨年の大会より若干時期がずれていますが、本日は表題のadidas KARATE GRAND PRIX 2022が実施されました。
(個人的には、ゲスト解説にぱんちゃん璃奈選手と長野じゅりあさんがいたのが嬉しい。)
昨年のフルコンPlus、改めカラテPlusルールの試合も行われましたが、昨年と比べてレベルが高く、選手のルールへの適応がずいぶん進んだ印象でした。顔面への突きも、昨年は止める習慣が災いした場面も多々見られましたが、今年はキチンと当てる意識が出来ていた印象でした。このルールなら突きが当たると頭が揺れるので、東京オリンピックであらわになった寸止めルールと比べて傍目に判定が分かりやすく、またダメージの判定もしやすい。空手Plusはとても興味深いルールです。
通常のフルコンルールの試合もなかなか面白かったです。極真会館の選手がこの大会に出場していたことも新鮮でした。空手団体のボーダーレス化はその昔、正道会館の選手たちが極真会館の試合に出場したり、同じく正道会館 VS US大山空手の交流試合などから一般化し、これまでそれぞれの団体の壁によって直接ぶつかることがなかった空手団体の選手同士がK1などの舞台でぶつかる場面なども見られるようになりました。
今回、フルコンルールの決勝では男女とも白蓮会館さんの選手の活躍が目立ちました。
その他、私が結構楽しんだのが子供達の試合です。私たちが現役だった時代にこんなイベントがあったら良かったのに、と羨ましく思いながら観戦していました。
YouTubeのチャットとか見ていると、中学生とかの試合ではその同級生が選手を応援していたりするんですよ。
私が現役の時は空手道部がどんなに活躍しようが、誰1人応援に来てくれることはなかったです(^^;)。なのに、野球部が県大会の準々決勝に進むと、有無を言わさず全校応援です。空手部などは応援団に無理矢理組み入れられて、応援部の練習に組み入れられたり、応援団の制服を着させられたり旗を持たされたりしたんです。私たちは本気で全国大会を目指しているので、一時だって無駄にしたくない、練習をしたいと思っているのに、ですよ。
だったら、有望な空手道部に誰か応援を回してくれてもいいじゃあないですか。子供心ながら、大人たちによる差別をすごく感じていたものです。もちろん、メジャースポーツとマイナースポーツの差はあるんでしょうけど、学校は空手部に対しては本当に冷たくて、何もしてくれなかったし。
そんな時代にこんな素晴らしい大会があって、さらにYouTubeなんて仕組みがあれば、学校中の女子生徒たちが応援してくれたのではないかな???
ただ、今日の試合を見ていると、現在の選手たちのレベルは当時の私たちとは次元が違いますね。小中学生でも鋭い回転胴回し蹴りとか、普通に出しているくらいなので。当時の私たちが出ても一回戦敗退でしょう。あ、高校生は一般扱いになるのか。尚更ダメだ。